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【ないとダメ】外壁の通気層について『建物の寿命に影響します』

更新 2024-03-13

 

 

建物の寿命に影響する外壁の通気層について

通気層をつくる通気工法は今では一般的な工法ですが、通気層がつくられるようになって住宅の寿命が飛躍的にのびたと言われるほど家の寿命に影響する重要な要素になります。

通気層は外壁の下に作る18mmくらいの空間で、壁の下から上まで空気が流れるようになっていて湿気を逃がす等の役割があります。

通気層は基本的には外壁部分屋根断熱工法の時の屋根部分に作られますが、今回は外壁部分の通気層の解説をしていきます。

この記事を最後まで読むことで通気層の目的や方法などを理解する事ができます。

今回の内容

①通気層をつくる目的

 

②通気層の注意点

 

③最後に

 

 

①通気層をつくる目的

なぜ通気層を作るかというとおもに3つの目的があります。

通気層をつくる3つの目的

 

(1)湿気(水蒸気)を出す

 

 

(2)雨を防ぐ

 

 

(3)熱を和らげる

 

(1)湿気(水蒸気)を出す

壁の中に湿気が溜まる断熱性能がおちたり、木材が腐ったりカビが生えたりと家の寿命が縮む原因になります。

そのため防湿をしっかりして湿気が壁の中に入らないようにする事が重要ですが、同時に万が一壁の中に湿気が入ってきたとしても湿気を外に追い出せるようにする事も重要です。

防湿についての解説⇒https://www.wakitakoumuten.com/blog/id_712/

通気層にはこの湿気を外に追い出すという役割があります。

室内の湿気が壁の中に入ったとしても通気層まで抜けてそこから湿気が外にでていくようになっています。

また、通気層の中の建物側の壁には【透湿防水シート】というシートが全面に貼られています。

透湿防水シートは水を通さずに水蒸気を通すシートです。

水蒸気の粒子は水よりも小さいのですが、このシートには水は通さずに水蒸気を通すサイズの小さな穴が沢山あいています。

登山ウェアで使われている【ゴアテックス】という素材がよく似ています。

ゴアテックスは雨を防げますが、体からでる汗による水蒸気は外に出して体が蒸れないようにできるというものです。

外壁には透湿防水シートがある事で雨は防ぎつつも壁の中に入った湿気を外に出せるような仕組みになっています。

また透湿防水シートの下に耐力壁という耐震性を高めるために取り付ける柱の外側につく板があるんですが、その耐力壁をなるべく水蒸気を通しやすい、透湿性が高いものを選ぶことも重要なポイントです。

透湿性の高いものを選ぶことで壁の中に入った湿気を外に出しやすくなります。

透湿性の高い耐力壁は製品名でいうと【ダイライト】や【モイス】といった商品が有名です。

(2)雨を防ぐ

水を通さない透湿防水シートがある事で雨水が外壁から通気層に入ってきても壁の中に入るのを防ぐことができます。

通気層に入ってきた雨水は通気層を流れ落ちて外に排出されるか空気の流れで自然と乾いていきます。

この透湿防水シートが雨水から建物を守っていることで外壁の傷みが雨漏れに直結しない仕組みになっています。

例えばサイディングの外壁だと一般的にコーキングっていうゴムのようなものでサイディングとサイディングの隙間を埋めますがこのコーキングは10年ほどで劣化してひび割れなどが起こります。

その時にそこから雨水が入る事があるんですが通気層の透湿防水シートで建物の中に水が入らないようにガードしているのでコーキングが切れたからと言ってすぐに雨漏れに繋がらないようになっています。

(3)熱を和らげる

暑い夏の日に太陽がよくあたる南面などは特に外壁が高温になります。

外壁の素材や色にもよるんですが暑いと70度近くまで上がる事もあります

断熱材があるとはいえこの温度がそのまま家に入ってくると熱気を感じる可能性がありますが、通気層がある事で熱い外壁の熱が一度空気にふれ冷やされるので外壁の暑い熱がそのまま家の壁に伝わることを防げます。

②通気層の注意点

通気層の一部が工事中に誤って塞がれてしまうとそこに湿気が溜まってカビや雨漏れの原因になる事があります。

壁の中で下と上が外に開放されてないといけないんですけどそれがどこかでふさがってるといけません。

透湿防湿シートの一部がたわんで通気層を塞いでしまったり、外壁の下地材の胴縁が通気層を塞いでしまっていたりしてカビや雨漏れを起こした事例があります。

最後に

‌通気層の不具合は新築では気づかずに築数年が経ち、雨漏れがでてきて初めて気づくケースが多いです。

不具合を直すために外壁を撤去する場合も多く、多額の費用と時間がかかります

隠れる場所という事もあり、お施主さんの方では中々チェックできない場所だと思いますので、現場でのきちんとした施工とチェックが重要になります。

ちなみに外壁では通気層を作らない工法も中にはあるんですが、通気層は家の寿命に影響する重要な要素だと考えているので弊社では必ず通気層を作る事をおすすめしています。

今回もみていただいてありがとうございました。

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