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【比較】基礎の断熱と床の断熱『床の断熱はどっちがいいの?』

更新 2024-03-16

 

 

 

基礎断熱と床断熱について

 

 

 

 

断熱性能を上げるためには建物を覆うように断熱材を入れる必要がありますが、このときに【床の断熱】【壁の断熱】【天井の断熱】にわけられます。

今回は【床の断熱】についての解説です。

床の断熱には2種類あってそれが【床断熱】【基礎断熱】です。

どちらを選ぶかは住宅会社の考え方によって異なります。

どちらもメリットとデメリットがありますのでどちらが自分に合っているかぜひ考えてみてください。

 

 

 

床の断熱2種類

 

 

①床断熱

一階の床の下に断熱材を入れる工法

 

 

②基礎断熱

基礎の外周部分に断熱材を入れる工法

 

 

 

今回の内容

 

 

①床断熱の特徴とメリットデメリット

 

②基礎断熱の特徴とメリットデメリット

 

③最後に

 

 

 

 

 

①床断熱の特徴とメリットデメリット

 

 

床断熱の特徴

 

床断熱は一階の床合板の下の部分に断熱材が入っていて床下断熱ともいわれます。

一般的にはこの床断熱の家が多いです。

住宅支援機構の調査によると新築の内81%が床断熱で基礎断熱は15%です。

寒いエリアになるほど基礎断熱の採用率が高くなります。

床断熱の特徴としては基礎と建物の土台の間に【基礎パッキン】という建材が入っていてそこから外の空気が通るようになっています

そのため床下には常に外からの空気が流れて換気されるようになっています。

 

 

 

床断熱のメリット

 

 

(1)床下に空気が常に流れているので湿気が溜まりにくい

 

床下に湿気が溜まりにくい事で結露が発生しにくい、カビがはえにくい、シロアリも出にくいと家にとっていい事が沢山あります。

 

 

(2)基礎断熱に比べるとローコスト

 

特に高い性能を求める場合には基礎断熱は断熱材のコストがかかるのでそれよりもコストを抑えられます

 

 

 

床断熱のデメリット

 

(1)一階の床が冷たくなりやすい

 

下を外の空気が流れているため冬には冷たい空気が床下を流れています。

その冷たさが床まで伝わって床上が冷えやすくなります

床断熱の工法は一階の床を支える大引きという部材の間に板状の断熱材を挟みこむ方法が一般的です。

しかし、この方法だと大引きの部分は木材で断熱材が入っていないので、部分的に断熱性能が低くなります。

このような部分的に断熱性能が低い場所を【熱橋】【ヒートブリッジ】と呼ぶんですがこのヒートブリッジを通して床下の冷たい温度が床まで伝わってきやすくなります

ただ木材も比較的断熱性能が高い部材ですし、部分的なものなので気になる場合と気にならない場合がありますし、寒いエリアか暖かいエリアかで家のある場所によっても冷え方が異なります。

また、このヒートブリッジを防止する工法もあります。

床断熱をしたさらに下にも断熱材を入れる方法です。

この工法をする事でヒートブリッジからの冷たさが大きく軽減されます。

 

 

(2)気密性能をだすのに手間がかかる

 

家の中のすき間を塞ぐほど気密性能が良くなりますが、床断熱の場合は柱の周りや床合板の継ぎ目等、塞がないといけない隙間が沢山あるので手間がかかります

継ぎ目部分に気密テープを貼ったり柱の周りにパッキン材という製品を使用したりする事で気密工事を行います。

 

 

 

②基礎断熱の特徴とメリットデメリット

 

 

基礎断熱の特徴

 

【基礎断熱】は基礎の外周部に断熱を入れる方法です。

さらに基礎の外に断熱材をいれるか基礎の中に断熱材を入れるかで【基礎外断熱】【基礎内断熱】の2種類にわけられますがそれについては後で解説します。

 

基礎断熱の大きな特徴としては、基礎の中の床下空間も部屋と同じ内部空間になることです。

床断熱の場合は基礎の中の床下空間には外の空気が通るので空気の事を考える時には外部として扱います。

基礎断熱では逆に外の空気が基礎の中に入らないようにしますので、基礎の中を部屋と同じ内部空間として考えます。

これによってなにが異なるかというと基礎断熱では基礎の中の床下空間の【換気】の事を考える必要があります。

基礎の中を密閉してしまうと換気がされずに結露やカビ発生の原因になるので1階の床に何カ所か換気口をあけて部屋の空気と基礎の中の空気が一緒に換気できるようにします

そのため基礎断熱の家の一階の床には床下とつながる換気口が何カ所も開けられていてガラリがつけられています。

新築をした後1~2年の内は基礎のコンクリートから水蒸気がたくさん発生し、床下の湿気が多くなる為この床下の換気が考えられていないと結露やカビが発生しやすくなります

 

 

 

基礎断熱のメリット

 

 

①基礎の中に換気設備や暖房設備をいれて基礎空間を利用した空調や換気計画ができる

 

例えば床下エアコンや第一種換気のすみか等の商品を使用できます。

この床下を利用した空調や換気設備には効率的な暖房ができる事や点検がしやすい等様々なメリットがありますがそういった設備を選択できるようになることが基礎断熱のメリットです。

 

 

②気密性能を高くしやすい

 

基礎断熱では気密工事で気を付ける場所は建物の土台と基礎の間基礎を貫通する配管廻りのすき間など床断熱に比べると少ないので気密性能が確保しやすいです。

 

 

 

 

基礎断熱のデメリット

 

 

①床断熱に比べるとコストがかかる

基礎断熱に使われる断熱材は比較的コストがかかるので床断熱と比べるとコストがかかります。

 

 

②シロアリに弱い

これは後で説明する【基礎外断熱】【基礎内断熱】でも大きく異なります。

しかし、床断熱は常に外からの空気が流れていて乾燥状態を保ちやすいので乾燥に弱いシロアリに対して強いのですが、それに比べると弱いといえます。

 

 

 

基礎外断熱と基礎内断熱について

 

 

 

基礎熱外断

 

基礎断熱で基礎の外側に断熱材を取り付ける工法

継ぎ目なく建物をすっぽりと断熱材で覆えるので断熱性能が高いです。

断熱材が直接土に接している為そこからシロアリが食べながら登り、建物の中に入られて被害にあうというケースがあります

それを防止するためには【防蟻材】というシロアリを殺す薬剤が入った断熱材を使用したり、シロアリが建物に侵入できないようにシロアリ返しを基礎のうえに設置したり、基礎の下に敷く防湿シートを防蟻材入りのものを使用したりと様々な対策をする必要があります。

 

 

 

基礎内断熱

 

基礎断熱で基礎の内側に断熱材を取り付ける工法

基礎外断熱よりも断熱性能は低くなります。

シロアリに対しては基礎の内部に侵入されるような隙間がない限りは安全です。

隙間があるとシロアリに侵入されるので隙間がないように対策する必要があります。

例としては、基礎を貫通する配管の周りの隙間を防蟻材入りのコーキングで埋める事や、基礎の施工はベースと立ち上がりの2回コンクリートを流して完成させることが多いですがその継ぎ目部分に隙間ができやすいのでその隙間ができないような施工方法を使う等があります。

万が一シロアリに基礎内部に入られてしまうと、断熱材の中にシロアリがいても目視では分かりにくいため発見が遅れる事があります。

 

 

シロアリに対して強い順で並べると基本的には

床断熱>基礎内断熱>基礎外断熱

という事になります。

基礎外断熱を採用する時にはどれだけ防蟻処理の事を考えているかがポイントになります。

 

 

 

最後に

 

 

『結局どちらがいいの?』という事ですが結論としてはどちらを選んでも問題ありません

住宅会社によって様々な考え方がありますが、【断熱】と【気密】と【換気】と【シロアリ】の事がちゃんと考えられていればどちらを選択しても間違えではないと思います。

弊社の考えでは基礎断熱の最大のメリットは床下空間を利用した空調や換気計画ができることだと考えているのでこれらを使わないときにはコスト面を考えて床断熱の採用を検討します。

ただ特別性能が高い住宅を求める場合には基礎外断熱をして、さらに基礎内断熱もする工法あるのでそういった場合には基礎断熱が選ばれます。

また、気密性能について床断熱は気密性能が悪いからダメだという意見を聞くことがありますが気密工事をきちんとすれば床断熱でも気密性能は確保できます

重要なのは理解している人が施工や現場監理をしている事です。

 

断熱についての解説⇒https://www.wakitakoumuten.com/blog/id_671/

気密についての解説⇒https://www.wakitakoumuten.com/blog/id_635/

換気についての解説⇒https://www.wakitakoumuten.com/blog/id_744/

 

 

今回も見て頂きありがとうございました。

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